共済の解約や、保険から共済への乗り換えは、進め方を誤ると思わぬ不利益につながります。特に「順番」が大切です。ここでは、失敗しないための注意点を整理します。
鉄則は「新しい保障が確定してから解約」
乗り換えで最も大切なのは、解約の順番です。今の共済・保険を先に解約してしまうと、新しい保障が始まるまでの間に保障の空白が生じたり、健康状態によっては新しい保障に入れず、保障そのものがなくなってしまう場合があります。必ず、新しい保障への加入が確定してから、今の保障を解約してください。
なぜ「順番」がそれほど大切なのか
順番にこだわる理由は、保障に入れるかどうかが「申し込めば必ず通る」とは限らないからです。共済も保険も、多くは加入時に健康状態の告知や審査があります。今は健康でも、申し込みのタイミングで体調を崩していたり、過去の通院歴が影響したりして、希望どおりの条件で入れないことがあります。先に今の保障を解約してしまうと、新しい保障に入れなかったときに、もう戻る先がありません。これは、いったん手放すと取り返しがつきにくい、という点で特に注意が必要です。「乗り換えられるはず」という見込みではなく、「新しい保障に確かに入れた」という事実を確認してから動く、という順序を徹底することが、失敗を防ぐ最大のポイントです。
空白期間をつくらない
解約日と、新しい保障の開始日の間に空きがあると、その期間は無保障になります。万一はいつ起こるか分かりません。日付のつながりを確認し、空白ができないように手続きを進めてください。
具体的には、新しい保障の「保障が始まる日(責任開始日)」と、今の保障の「解約日」の関係を確認します。新しい保障が始まる日を見届けてから、今の保障の解約手続きを行えば、空白を避けやすくなります。多少のあいだ両方の保障が重なっても、無保障の期間をつくるよりは安全だという考え方もできます。日付の管理が不安なときは、それぞれの窓口に開始日と解約日を確認しながら進めると確実です。
乗り換え先では告知をやり直すことが多い
新しい保障では、改めて告知や審査が必要になることが多いです。前回加入したときより年齢が上がっていたり、健康状態が変わっていたりすると、以前と同じ条件では入れないこともあります。「今より手頃そうだから」と乗り換えたら、かえって条件が悪くなった、ということもあり得ます。告知の考え方については既往症があっても共済に入れる?告知の仕組みと注意点で整理しています。
そもそも乗り換えが必要かを見極める
順番や手続きの前に、「本当に乗り換える必要があるのか」をいったん立ち止まって考えることも大切です。今の保障に不満がある場合、その不満が乗り換えでしか解決できないものか、確認しておきたいところです。たとえば、保障が手厚すぎて掛金が負担なら、今の契約のなかで保障を見直すだけで済むこともあります。逆に保障が足りないなら、今の契約を残したまま別の保障を上乗せする、という方法も考えられます。乗り換えは、健康状態によっては元に戻せないという面があるため、見直しの手段の一つとして冷静に位置づけることが大切です。比べるときは掛金だけでなく、保障内容・加入対象・更新条件まで含めて、同じ条件で見比べてください。
タイミングと費用も確認
解約のタイミングによっては、更新月や掛金の支払い時期、割戻金の扱いなどが関わることがあります。詳細は共済ごとに異なるため、解約前に公式資料や窓口で確認しておくと安心です。
進め方の手順
乗り換えで失敗しないために、進める順序を整理しておきます。
・まず、今の保障の不満点と、見直しで実現したいことをはっきりさせる ・候補となる新しい保障を、保障内容・加入対象・掛金・更新条件まで同じ条件で比べる ・新しい保障に申し込み、告知・審査を経て加入が確定するのを待つ ・新しい保障の保障開始日を確認する ・そのうえで、今の保障を解約する(解約日が保障開始日より後になるように調整する) ・解約時の費用や割戻金の扱いも、あわせて確認しておく
この順序を守れば、保障の空白や、入り直せなくなる事態を避けやすくなります。急いで解約から進めないことが、何よりの安全策です。
まとめ
共済の解約・乗り換えは、「新しい保障の加入が確定してから解約する」が鉄則です。空白期間をつくらず、乗り換え先の告知ややり直しの条件も確認しましょう。手頃さだけでなく、保障内容・加入対象・更新条件まで含めて比べたうえで、順番を守って進めてください。